俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
―――……
あたしが寝てる間に、どうも片付けたらしい。
あれだけ散らかり放題だった部屋がぴっかぴかになっていた。
先輩って綺麗好きなのかな?
「おら。なにやってんだ?」
「はーい」
たったかたっと駆け寄って、こぢーんまり、小指の先を握りしめた。
そんな遠慮がちなあたしの行動を見て、先輩はフッと笑った。
「…ちょっと歩くか?」
「だいじょーぶなの?」
「たぶん…」
あっちほどじゃないだろうけど…雑誌見た子、絶対いるよ?
知名度はもはや芸能人並みだよ?
「…いや。大丈夫だろ」
何か思い当ったような表情でそう言うと、僅かに小指の先を握っていたあたしの手をしっかりと握り返された。
そして少し遅れ気味だったあたしの隣にぴったりつくと…。
「…ふっ。完璧」
「……」
…………なにが。