BEST FRIEND
「もういいよ…。気にしてないから」
「ごめん」
「だから謝らないで」
気にしてないなんて嘘だけど、嘘でも付かないと夏海のこの申し訳なさそうな顔の色が消えない。私は夏海のこんな顔見たくないし、いつまでも気にしてほしくない。
そしてハルは昨日から聞きたかった事を聞いた。
「ねえ、一つ聞いていい?」
「ん?」
「何で私とは付き合えないの?」
「……」
夏海は黙って床を見つめる。ハルはそんな夏海に、昨日ずっと考えていた事を夏海に伝える。
「夏海の心が動かなかったから?親友としてしか見られないから?やっぱり女の子と付き合えないから?私がバカだから?」
最後まで言うと、夏海がプッと笑った。
< 129 / 273 >

この作品をシェア

pagetop