BEST FRIEND
「去年の事なのにもう懐かしいと思えるな。こうやって、どんどん月日は流れて行くんだろうな」
そう言う夏海の表情は少し寂しそうだった。だからハルは満面の笑顔を見せた。
「来年も再来年も、毎年みんなで来ようね」
「ばあさんになってもか?」
「もちろん!私達はずっと親友だもん」
この先高校を卒業してみんなバラバラの道を歩んで行ったとしても、毎年この海に来よう。たとえ離れても、私達の友情はこの海が見守っていてくれる事を信じて。
ハルの言葉に夏海は嬉しそうに呟き、そしてすぐに顔を曇らせる。
「ハル。その…この前はごめん」
「この前って?」
「ほら、私おかしくなってハルを…押し倒しただろ…。ホントごめん…」
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