BEST FRIEND
「ハルがあいつの事好きなのは知ってるし、親友として応援したいと思ってる。けど、私はハルと離れたくない。離れても親友だけど、出来れば傍にいてほしい。だから、行かないでくれ…」
「夏海…」
いつも冷静な夏海がこんなに取り乱すなんて、恵さんの時以来だ。私が思ってた以上に、夏海は私の事大切に思ってくれてたんだ。
そして、電車の扉が閉まった。
ハルが何気なく目をやると、扉の近くに立つ優一さんの姿を見付けた。
優一さんはハルと目が合うと笑顔で手を振り、電車と共に行ってしまった。
夏海が優一さんに何を言ったのか知らないけど、優一さんはハルと共に北海道に行く事を諦め一人で行く事を決意したんだ。
そんな優一さんに申し訳なく思いながら、ハルは優一さんにお礼の気持ちと夢が叶うよう願いを込めて電車を見送った。
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