SPIRAL

こういう言葉をかけてもらえて私は泣きそうになった。

三組は優しいクラスなんだなと思った。
いきなりぶっ倒れて
変人扱いされると思っていたから驚きも少しあった。

これならうまくやっていきそう…

一人でぼーっとしていると女の子が声をかけてきた。

「留莉ちゃんだっけ?あたし、永澤小夏。よろしくね」

小夏は微笑みながら言った。

「うん、そうだよ。よろしくね」

「さっきは大丈夫だった?」

「平気平気、心配してくれてありがとう」

またもや感激。
こんな私に声をかけてくれるなんて。
人殺しの私に…
人殺し…


私 ハ 人 殺 シ


「うっ…はあはあ…」

また頭痛が始まった。

「だ、大丈夫?!南ちゃん来てー!」

南が慌ててかけてきた。

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