バンパイア少女は恋してる
「どうしたんだ?」


『貴方は………と……東谷くん……?』


頭の中に“東谷くん”という名前が浮かんだ。



きっとあたしはその東谷くんのことが大切なのだろう。記憶はないけど……。




『東谷くんって誰?』



「俺だけど?もしかして思い出した?」



『貴方が東谷くん?貴方があたしの大切な人……』


もっと記憶を思いだそうとしたが、そう簡単には思い出せなかった。



あたしの目の前にいる人があたしの大切な人……。





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