バンパイア少女は恋してる
『どうしたの?』


「だ……大丈夫だ……」


明らかに苦しそうな顔をしている。何かあったんだ。


あたしは彼から離れ辺りの様子を覗う。


茂みの向こうに人影が見える。



キラリと光る何かをもっている。


まさか!あたしは彼の背中を見た。




すると彼の背中に刺さっているものがあった。



『氷………』


氷が刺さっている。

さっきより険しい顔になっている。


「敵が来たようだな。リリィは逃げてていいよ……」

こんな怪我をしている人を見捨てるわけがない。


それにあたしの大切な人だから………。



『あたしが貴方を守る……』





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