バンパイア少女は恋してる
「ありがとう……。う……」



血が出てる………。あたしが治さなきゃ……。


「リリィ?もう……俺は…い…い…から……」



見捨てることなんてできない。


あたしは彼の言葉を無視して、回復魔法を使った。



傷口は思ったより深く今、傷を治さなければ、危ないところだった。


「ありがとう……」



『ただ、助けたかっただけ……貴方のこと。少し思い出せた気がするの……』



茂みから物音がした。



『誰……?』





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