バンパイア少女は恋してる
「リリィ……。一緒に行こう……」


ヒョウガくんがあたしに手を差し出す。



『あたしはヒョウガくんについて行かない。東谷くんといたいから。それでも邪魔をするなら、あたしはヒョウガくんを倒す』



「俺には勝てないよ?怪我をする前にやめたほうがいい……」



『許さない……。貴方を倒す……』



あたしの下から魔法陣が現れる。



魔力があたしの中に漲ってくる。




風が吹き、髪が揺れる。


ヒョウガくんを睨み、ヒョウガくんに手を翳す。



『風よ……。我の力になれ……。リリィが命じる…』


魔法陣がピカッと輝き、ヒョウガくんに向けて嵐のような風が吹き付ける。





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