バンパイア少女は恋してる
「う………」



風は止み、ヒョウガくんが倒れている。


倒した……?



あたしは東谷くんのもとに向かった。


『東谷くん………』


「何も出来なくてごめんな……」



『大丈夫…………』



東谷くんを見ていると落ち着く。


「リリィ!!危ない」


『え?』


危ない?あたしは目を閉じた。



暫くしても、何も起こらない。



目を開けるとあたしの寸前に氷の刃が止まっていた。


刃が停止している。なぜ?


「リリィ。大丈夫だったか?」



『と……東谷くん!もしかして………』



「ああ。今度は俺が守る」

東谷くんは魔法であたしを守ってくれた。


いつの間に魔法を覚えたの?


あたしの為に………?


涙腺がゆるんでくる………。




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