コイビトは
「もしかして、俺に気を使ってくれたのかな」



「え?」



「こんなに疲れてるのに、終電逃した俺を誘ってくれて。ラヴィコが誘ってくれなかったら、俺12時過ぎた夜の街を1時間以上、歩いて帰るとこだった」



「……たぶん」



リディルルは俺を見ながら、しかし虚空を見るような目でぽつりと言った。




「ラヴィコも、あなたがすきなんだよ」





俺は――




そのとき、冗談だろって笑い飛ばせば良かったのに、原田さんのこともあって、引きつった笑いのような声しか出なかった。



「どうして?」


「……それは。本人に聞いてみないとわからないけど」


「なんだ、リディルルの全部カン? だったら…」


「そうだね、でも、私が言いたいのは、その子と付き合う前に、このコのこと、もう少し知ってあげて、ってこと」


「……」
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