マスカラぱんだ


ああ。そうか。

そう言えば退院する時、僕はわざと君を避けたのを思い出す。

でもお礼ならもうすでにもらったのに。君からの可愛い手紙を。

未だに机の奥にしまってある君からの手紙は、僕の大事な宝物。

そして僕には君と言う名の、宝物がまたひとつ増えた。

それにしても、頬を赤くしながら僕に袋を差し出す君はとても可愛くて。

僕は理性を働かせて、耐えなくてはならないほどだった。


「汚しちゃったって?開けてもいいかい?」

「うん。」


細いリボンを解いて袋を開けると、そこにはハンカチが2枚。

これは。


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