マスカラぱんだ


先生の手は、大きくて温かい。

その手に包まれながら、私の家までの道のりを、ふたり肩を並べて歩く。

碧と電車に乗った時に眺めた青空は、今は綺麗な夕焼け空に変わっていた。

その温かい夕焼け色は、まるで先生の温かさを表している様だと私は思った。

こんな風に送ってもらうと、ひしひしと嬉しさが込み上げて来る。

私、本当に先生の彼女になったんだよね。と。

浮かれ気分のまま、先生に向かって思いのままを口にする。


「葵先生?今度はいつ会えるの?」


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