マスカラぱんだ
「あ。葵先生。」
「気にしなくていい。スッピンの紫乃ちゃんも可愛くて好きだけど、パンダになった紫乃ちゃんも可愛くて、好きだよ。」
久しぶりに会えた君に、僕は恥ずかしく思いながらも、自分の気持ちを正直に言葉にした。
でも、それが正解だったのかわからない。
だって君はまた、あっという間に大粒の涙をポロポロと落とし始めてしまったから。
ああ。また泣かせちゃった。
僕は可愛い君が流すマスカラ涙を、ハンカチで拭い続けながら思う。
本当に君は、泣き虫だな。と。