想い出の宝箱
「そういえば
まどかさんと別れたの!?」
思い出して顔を上げると
「ムード台無しだな」
翔太は呆れて
私から離れた
「ごめん、ごめん」
笑いながら謝ると
頭を優しくなでてくれた
「まどかとは別れたよ」
「そっか」
「ってか、
彩と付き合うことにしたんだから
別れるなんて
あたりまえじゃん(笑」
「そうだよね」
「まどかには
ちゃんと謝って
彩のことが好きって
伝えてきたよ」
「まどかさん
なんて言ってた・・・?」
「え?普通に分かったって
言ってたけど?」
「あ、ならいいんだけど」
「変なの」
翔太は笑いながら私の手を握った