死神彼氏と五日間





不思議がって部屋を物色すると、机の上に誰かからの贈り物だろうか…、うさぎの置物が置いてあった。





「これは…」




手に取ろうと触れた瞬間に電撃が走った。



「……」



男は少し焦げ目のついた人差し指を眺めた。



眉を寄せて指に力を入れたらその焦げ目は跡形もなくなった。





手の開閉を繰り返し、この世で一番憎たらしい奴の顔を思い浮かべた。





「……あいつめ…」




無表情に呟いた。




カーテンの閉められた薄暗い部屋の中で一際深紅に染まった瞳がそれを睨んだ。







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