死神彼氏と五日間
あまりの話の展開の速さに、真奈は思考回路が停止しているみたいだ。
そんな姿を見たソウシは鼻で笑い、そのまま真奈を包み込むように腕を真奈の腰にまわした。
「俺はお前の彼氏で、お前は俺の彼女だ。今からな」
「な、なななな…」
―――――…なんでぇぇえええっ?!
ここで説明を加えておくと、真奈は混乱のあまりにいつもの『心に秘めるべき重要な言葉を口に出してしまう癖』が逆となってしまったのだ。
――――…なんでこの人さっきから私を抱いてばかりいるの?!
というか何?何なの?!『彼氏』って…?
「嫌か?」
ソウシがじっと真奈を見つめる。
今は抱いた状態のため、顔と顔の距離はわずか数cm…。
「い、いいい…嫌じゃないです!」
そのため、変に緊張してしまったので本来ここで否定すべきであったはずが肯定してしまったのだ。
―――――…うわわわあー!厚木真奈のばかぁ!あほぉ!
心の中の真奈はそれはもう凄まじく頭を上下左右に揺らしていた。