死神彼氏と五日間
「……んっ!」
次にはソウシと真奈に距離はなかった。
真奈は空いている手でソウシの身体を離そうとした………が、
――――…な、なんで?!
真奈の身体はぴくりとも動かなかった。
まるで、身体と離れてしまったかのよう…―――――。
しかし、その唇から伝わる熱は驚くほど敏感に感じた。
――――…動けっ!
いくら脳が命令しても、身体は無視を続けたままである。
それはおろか、なんと腕が自分からソウシの肩に添えた。
ソウシからのキスを受け入れているようで真奈は一人残されてしまった気分になった。
―――――…グッバイ、私のファーストキス……。
これ以上の抵抗は無意味だと知って、真奈は諦めて自分の身に任せることにした。