【短編】横顔
グズグズ考えてるなんてあたしらしくない!
とりあえず今日は帰ろ。お母さんは心配だけど…
二階の部屋をあけると母が目を覚ました。
「お母さんもう大丈夫?」と恐る恐る尋ねると、
「さっきはごめんね…」と珍しく素直に母が謝った。
「うっ…ううん!とにかく今日は帰るね。」とあたしがゆうと母はギョッとした顔で父を見た。
父は何かを決心したかのようにあたしを見ると話始めた…
「落ち着いて聞くんだよ。今、桃は何歳になった?」
あたしは父の意図がわからずイライラを抑えようと自分と戦った。それより早く帰らないとご飯に間に合わないじゃん…
「31だけど!も~娘の年を忘れるなんて」とおどけて言った。