バイバイ、大好きだったよ。
「桐谷。」
呼ばれたので、振り向くとそこには和泉龍がいた。すっごい眉間にシワをよせてこっちを見ている。「どうしよう。・・・逃げたい!!」私は目を合わさないように、目を泳がせていた。
「おい、こっちを見ろ。」
「はいっ。」
おびえながらも、和泉龍の方に目を向けた。ビクビクしながら、尋ねてみた。
「何か・・・用でしょうか?」
「あぁ。連絡先を教えろ。」
「連絡先・・・?」
「ケー番とアドレスだ。」
なぜ私にそんなことを聞くのか気になったが、どうせ逆らう勇気などなかったから、素直にケー番とアドレスを教えた。