Frist time


あれからなんだかんだで今日はもう大晦日。
あいつからの返信はない。

半ば諦めが出てきた今日この頃。


あいつは来るつもりはないんじゃないかと思い始める反面、屋上で見せたあの優しい笑顔が思い浮かんだりで、結局まだ諦めきれていない。

だめすぎんじゃん、俺。


俺はどうしてそこまであいつのことを想っているのか、自分でも不思議でならない。

でも、やっぱり好きだからだと思う。
憧れとしてじゃなく、心の底から、本当に惚れた女の子だから。

それに、宏との約束も大事だしな。

だから俺は明日、たとえどんなにあいつが来る確率が低くても、行くって決めた。
何分でも何時間でも待ってやる。

それで宏を笑って送り出してやる。



自分の中の覚悟を再確認した時、タイミングよく宏から電話がかかってきた。



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