Frist time


「よお。
…明日のお昼頃にこっちを出るから。
翔には言っておかないとと思ってな。」

宏の心使いが嬉しいと思うのと同時に、いよいよ明日なんだなという実感が嫌でも湧いてくる。


「…そっか。
教えてくれてありがとな。
俺、一応明日決着つけるつもりだからさ。」


俺がそう言うと、なぜか宏はふっと優しく笑った。


「明日ってとこが最後の最後までお前らしいよなー。
かなり体当たりの挑戦だな。
こんなときまで体張ってプレーしなくていいんだぜ?」


なんだよ、それで笑ったのか。


「うっせーし!
これでいいんだよ。
…明日、最後にあの公園で会おうぜ。」


「分かった。
絶対、成功させろよ。」


真剣な宏の声に静かに頷く。
俺は宏のためにも、絶対に自分の気持ちを伝える。


“また明日”


そう言って電話を切った。
宏のおかげで、宏の言葉に支えられて、今の俺がいる。


だから俺も、宏と梨華が上手くいくように念を送る。




いろいろ考えているうちに、いつの間にか空は明るくなっていた。
・・・告白前日に徹夜って、まじで勝算低そ。


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