INCOMPLETE A PICTURE BOOK




緒方がいなくなってから潤は保健室に行ってみた。


幸い誰もいなくて、まっすぐに冷蔵庫にむかった。



緊張で手に汗がにじむ。



「……」



やっぱり、開けても何も起こらなかった。



そこに見えたのはただの冷蔵庫。




あの空間は消えてしまった。



そしてもう二度といけないだろう。



< 237 / 269 >

この作品をシェア

pagetop