Ti Amo



それからしばらく咳をしていた彼女は

俺に悪いと思ったのか
保健室を出ていってしまった。


「ああ、なんて最低な奴なんだ俺は……」


咳が聞こえなくなった保健室のベッドの上で
俺は心が苦しくなるのを感じた。



それからしばらく彼女は学校を休んでいた。


唯一の楽しみの体育の授業も、
つまらないものだった。



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