男装人生
「怜悧、行くわよ。」
い、いきなり呼び捨て・・・
ちょいちょい思ったけど凛と私の扱い違くないか?
口調も変わってるし・・・
「置いてくわよ。」
「え?ちょ待ってッ!」
樹里ちゃんの後を付いて、先ほどの客間とは違う場所に連れて来られる。
他の部屋と同じく座敷の部屋ではあるが、三面鏡やぬいぐるみなど可愛らしい生活感のある雑貨が立ち並んでいる。
ここって・・・
「私の部屋よ。」
「えっ⁉」
普通、会ったばかりの男の子を自分の部屋に連れてくるか⁉
ホントは女だけど・・・
「なにその顔。」
「い、いや・・・凛以外の男を部屋に入れていいのかと・・・」
樹里ちゃんはスッと近寄り、綺麗な顔をしかめる。
そして、細い手で私の顎をクイッと持ち上げ、下からじろじろ眺める。
「男?」
凛以外は男に見えないってやつかな?
冷や汗が止まらないんですけど・・・
「バカにしないで。可愛い男の子と、女の見分けくらいすぐに分かるわ‼」
フンッと鼻をならして、腕を下す。
う、うわーーー
早速、ピーンチ。
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