男装人生


エナメルのバックがずしりと重く肩にかかる。



なんで女の私が男子校なんかに・・・。

引き受けたのは私だけど、この状況に納得できない。

いくらあのお父様でも可愛い娘を広大な敷地にたった一人でほうり込むとは思いもしなかった。


しかも完全寮制度のこの学園は入学してから卒業まで外との接触が許されない。

3年間も一人で隠しとおさなきゃならないし、調査もってなれば危険だ。


狼のテリトリーに迷い込んだ子羊って感じじゃない?
ばれてしまったときのことを考えただけで気分が悪くなる。


外は晴れ晴れとしているけれど私の中は土砂降りなんだ。



これからの学校生活に心を躍らせ軽やかに私を横切る男どもが憎たらしい。


私は怯えながら生活しないといけないのに!!



憎過ぎる!!←逆恨み






今の私には不安と怒りしかない。



私ってばホントに大丈夫かなぁ。

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