執事と共に日常を。

ユウヤは、力を取り戻したような目で、空を仰いだ。

冬の寒さで、透き通った空が鮮やかに星を輝かせている。


「明日は、彷徨わずに朝日が見れるだろうか……」


掠れた喉で呟いてみる。

その眼は、明日に向けられていた。
< 77 / 267 >

この作品をシェア

pagetop