still




「あ、音弥帰ってきた
じゃーな葵衣」

「う、うん!」


二宮が教室に戻ってくると、すぐに行ってしまった。



溝口くん、二宮のこと好きなんだなぁ


…あ、"司くん"だった



(やば、顔がニヤける…)



名前で呼べるだけでこんなに嬉しいなんて、
あたしはどれだけ単純な女なんだろう。



午後の授業は
顔がニヤけるのを抑えるのに必死だった。






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