幼なじみの二人。*+ -完-
家に帰ってリビングにいたら、玄関の開く音がした。

多分、ていうか絶対に光だ……

「!!っ……。」

光はなぜか俺がリビングに居た事をビックリしたようだ…

「おかえり…
遅かったな……??」

ちゃんと言えてるだろうか。。
発する言葉が震えていないだろうか…
ちゃんと、笑って光を見ているのだろうか。


「………ぅ、う…ん。
遅く…なって…ご…めん…ね……。」

何で、そんなにあたふたしてんだよ…

なんで、俺と顔合わせてくれねーんだよ。

見てくれよ……
コッチを、向いてくれよ_______________


そんな俺の願いは光には届かず、光は俺に顔を背けながら、
「も、もぅ寝るねっ!?
おやすみ!」

光、お前は俺の事どんなふうに思ってるんだ……

俺はお前がまだ恋しいよ…
光……

その名前を聞く度に俺は何回、お前の事思い出せばいいんだよ…??

なぁ、もしさ。
もし、俺が今の気持ちをお前にぶつけたら。

お前はそれに応えてくれるか……??


…………
無理…だよな……。

今のお前には、隆弥がいるもんな……



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