君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



昨日、大嶋に話そうと思っていた話を今まで忘れていた俺は、次の講義で大嶋に詰め寄られて、昨日の夜の話をした。


「好きになった?」

「違う、、、と思う」

本当は一目惚れだったけどな。

大嶋に言うといろいろうるさいから言わないんだ、絶対。


「お気に入り、ねぇ」


つぶやくように言った大嶋に、俺は、何と返せばいいかわからなかった。


それに、俺が一目惚れをするなんて、大嶋としても、何より俺自身としても、あり得ないことだった。

あり得なかったんだ。

だから、正直戸惑う。

俺、こんなに考える奴だったかなぁ、、、ってさ。



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