幸せの在りか
「…夜遅くまで繁華街ウロウロして、適当に時間潰して帰ったら、すぐ寝てた。」
「…もしかして、あのぶっ倒れた日もそうするつもりだったのか?」
黙ったまま頷いた。
「そっか…。遅くなって悪かったな。本当なら、もうちょっと早く帰れたんだけど、寄り道してた。はい、これ。」
手提げ袋を差し出した。
「何?これ。」
「開けてみろよ。」
「これ…いいの?」
「ああ。ないと何かと不便だろ。」
「うわあ。嬉しい!ありがとう。私、ケータイ初めてなんだ。」
「但し。」
「?」
「これは俺とお前の連絡専用。友達とメールや電話がしたけりゃ、もう一つ自分で買え。」
「…分かった。」