「Love Step」バレンタイン過去編
「さあ、食べましょう」


杏梨は両手を合わせて「いただきます」と言うと食べ始めた。



「お買い物付き合ってあげようか?」


貴美香が言う。



「お買い物?」



「そうよ チョコレート買わないの?」



「あげる人なんていないよ」


杏梨がボソッと言う。



「雪哉君がいるじゃない」



はぁ~ ママったらまた話を蒸し返す……。



「あのね?ママ、ゆきちゃんは甘いもの好きじゃないし、恐ろしくたくさんの子からもらうんだよ?そればかりじゃなくて、お店にダンボールがつまれちゃうくらいのチョコが送られてくるの」



だから……わたしがあげなくてもいいじゃん……って思うの。



「どうしてそんな事を知っているのよ?」



「この前、めぐみさんが言っていたの あ~ 雪哉さんにまた恐ろしいバレンタインデーが来るって」



「違うものを渡せばいいじゃない 例えば……下着とか」



「ブーーーーッ」


お茶を飲んでいた杏梨はびっくりして噴出した。



「な、なに言ってるのっ!ママっ!」


顔から火が出るくらい赤くなる。



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