とある堕天使のモノガタリⅡ
~MIDRASH~
まずPCだな…
虎太郎はUSBにメモリを差すとキーボードを操作してハードディスクの中の情報をいじりだした。
関係ありそうなものをコピーしている間にコンセント部分を外して盗聴器をセットする。
『ヒューガ!母親が戻るぞ。』
『了解。あと1分だ。』
コンセントを元に戻し、コピーが完了したのを確認して部屋を出ようとした。
ふとシモンズが階段を上がって来るのに気付いた。
『チッ…!』
仕方ないので窓を開けるとそこからフワリと飛び降りた。
セダンをチラリと見ると右京が車の窓から運転席に頭を突っ込んでいるのが見える。
大きな声で『なに、おたく警察!?』とか『このボタンなに!?』とか騒ぎまくって刑事がたじろいでいた。
『…右京は…なにやってんだ?』
『とてもウザい若者を演じているよ。』
電柱から降りて来たロイはクスクス笑いながら虎太郎を見た。
『あんな奴居たらぶん殴ってるぜ!』
『よし、完了だ!撤収しろ。』
アランの言葉に虎太郎は刑事に向かって『おーい』と手を振った。
『作業終わりました~』
そう言って作業車両に乗り込むと去って行った。
まだしつこく刑事に絡む右京にアランがインカムで『クロウ、からかうな』と呆れたように言うのだった。