永遠の色を重ねて
僕もいつか


 空はどこまでも高く、一歩外に踏み出せば汗ばむような陽気。


 誰もが弱音を吐きたくなるこの季節ですが、病院に籠もりきりの子ども達はそれを感じる機会すら殆どありません。


 その為この病院では月に一度、体調の良い子だけを集めてプチ遠足を行っています。


「よぉし、みんな準備出来たわね?」


「「はーい!」」


 先輩看護士の鈴鹿さんの掛け声で、五人の子ども達は意気揚々と出発しました。


 今回の引率は鈴鹿さんとドクターの猪俣さん、私の三人です。


「ねーお姉さんっ、今日はどこ行くのー?」


「近所の小さなお山よ。」


 都会とも田舎とも呼べないこの辺りには、小高い丘のような山がたくさんあります。


 どの子も久しぶりの外出にウキウキした様子です。


ただ一人を除いて…。


「…立樹くん、元気無いわね。身体辛いの?」


 宮内 立樹(ミヤウチ タツキ)くん。私の担当患者さんです。



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