あたしの前だけ俺様王子☆






結構な衝撃を受けていると、アイツと執事さんが帰ってきた。


「ん、どうかしたのか?」


そう言ったアイツに目を向けてみる。

スーツに身を包んだアイツは、まだ高校生なのにすごく似合っていて。
なんだかかっこよさがより引き立っている気がする。


「べ、別になにも…」

かっこいい、なんて口が避けても言えない。
ってか言いたくない!


「そ。もう着くから、準備しとけ」


それだけ言ってあたしの横に座ったアイツ。



誕生日だから?スーツを着ているから?


なんだか、すごく大人っぽくて。
あたしはいつもと違うアイツに、ドキドキしてしまった。











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