あたしの前だけ俺様王子☆
しかも、委員会入っていないの、あたしだけじゃないし。
他にもたくさんいるよ。
たくさんいるのに、なんであたしなんかを指名すんのよ。
「これで決定だね。
じゃあ小野さん、よろしく」
ゆっくり椅子に座り、机に肘をついて笑顔であたしをみる。
その笑顔は、黒いオーラ満載の意地悪な笑顔。
あたしには、そう見えた。
「……」
絶対、コイツわざとだ。
そう思ったあたしはいつものようにアイツを睨む。
あたし、学級委員とかいうキャラじゃないんだけど。
どちらかというと真面目じゃないし。