あたしの前だけ俺様王子☆








しかも、委員会入っていないの、あたしだけじゃないし。

他にもたくさんいるよ。
たくさんいるのに、なんであたしなんかを指名すんのよ。



「これで決定だね。
じゃあ小野さん、よろしく」


ゆっくり椅子に座り、机に肘をついて笑顔であたしをみる。
その笑顔は、黒いオーラ満載の意地悪な笑顔。

あたしには、そう見えた。



「……」

絶対、コイツわざとだ。

そう思ったあたしはいつものようにアイツを睨む。

あたし、学級委員とかいうキャラじゃないんだけど。
どちらかというと真面目じゃないし。












< 61 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop