あたしの前だけ俺様王子☆
すると、ちょうど先生が教室に帰ってきた。
また少し急いでるみたい。
「学級委員決まったか?」
そう問いかけた先生に、すかさずアイツが答える。
「僕と小野さんです」
そう言った瞬間、先生はびっくりした顔であたしを見た。
「小野、大丈夫なのか…?」
真剣な、先生の顔。
これ、バカにされてるよね?
「だ、大丈夫ですよ!」
あたしは立ち上がり、ムキになって言い返す。
やっぱりあたしはお子ちゃまみたい。
やっちゃった。
そう思って、ゆっくり椅子に座る。