あたしの前だけ俺様王子☆
「…で、なにか用ですか?」
あたしは恥ずかしさを誤魔化すように、他の話題を出す。
その言葉を聞いて、先生は「あぁ、そうだった」と言い、あたしたちに近づいてきた。
「今日、さっそく委員会あるからな」
そう笑顔で言って、委員会で使うのであろうたくさんの資料をアイツの机の上に置いた。
あたしはパラパラとその資料に目を通してみる。
決まった当日に委員会…
しかも、こんな資料多いし内容が難しすぎるよ。
隣にいるアイツを見てみると、アイツも資料を手に取り時々頷きながらじっくりと読んでいる。
まさか…
アイツ、納得したの…?
「あの、先生…いきなりとか、ちょっと無理があるって言うか、あの…」
「わかりました」