あたしの前だけ俺様王子☆
それに、また子供って言われたし。
なんでそんなにアイツと同じようなこと言うんだろう、橘さんは。
「あのあたし、ア…立川くんとそんなに仲良くないですけど…」
控えめに、小さめの声で最初の返答をする。
けど、言葉を少し間違えたかも。
彼女は少しだけムッとした顔をしたから。
「そ、それに!そんなに橘さんが心配しなくても彼はあたしなんかに興味ありませんから」
慌てて言ったあたしに、彼女はわかってるわよ、と言って改めてあたしを睨んだ。
うぅ、ほんとにわかってるのかな、この人。目が怖いよ。
お互い沈黙が続く。
あたしはおどおどして、彼女はジーッとあたしを見て。
この空気、嫌だな。