あたしの前だけ俺様王子☆











「あ…っ」


急に橘さんが声を漏らした。

そして視線はあたしの後ろ。
その目は、とても光り輝いたもの。

ってことは、まさか…




あたしが後ろを振り向こうとしたとき。



「ー……っ!」


急に後ろへ引き寄せられて。
誰かに抱きしめられるような格好になっていた。




「あんまり俺のお気に入り、いじめないでくださいよ。優美さん」



あたしのすぐ上から聞こえてくる。

やっぱり聞き覚えがある。
アイツの声。












< 70 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop