あたしの前だけ俺様王子☆













そんなあたしに声をかけてきたのは、アイツと仲の良い男子。
神山 俊くんだ。



「ふぇってなんだよ、ふぇって…っ!」


神山くんはそう言いながらクスクス笑っている。

うぅ…恥ずかしい。
完全に間抜けなとこ見られちゃったじゃん…


「こ、神山くん!
何か用あったんでしょ?」


恥ずかしさを紛らわせるために別の話を振る。

すると彼は「あ、そうだった」と言ってあたしの目の前にメモ用紙を差し出した。


「これさ、ちょっと資料室から持ってきてくんね?
ちょっと今忙しくて、俺行けねーんだ」












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