僕らの赤い糸は最初から


「ねェ、遥??」

「ん?」


『赤い糸って信じる??』


あたしは唐突にそんな質問をした。

昔、恭ちゃんにこの質問をされた。

その時のあたしは、

信じるときっぱりと答えた気がする。

でも、遥はどうなんだろう。

ふと、そう思ったのだ。


「あ、赤い糸ぉ??」


遥は考え出した。


「そうそう、運命の赤い糸♪」

「…まぁ、あるとは思うけどな。」


そういい、
なんだか悲しそうな目であたしを見る。

…なんで、そんな目で見るの??

あたし、やっぱり何かしたのかな??


「だよねー♪
女の子の夢だよww」

「ってか、練習しなきゃだろ;;」


遥がおかしいのは気のせいじゃない。

じゃあなんで??

あぁ、もう分からないよ。




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