オフィスの甘い罠
午後からは取引先との面談だ。



同席しないあたしは単なる
付き添いでしかないけど
……それでも、シャンと
しないと。




その後あたしは荷物を
持って部屋を出て、13時に
正面玄関で柊弥と合流した。



タクシーで取引先に着くと
柊弥に仕事用の荷物を
渡し、代わりに彼の携帯を
受け取る。



今日の面談は株式とかも
関わる重要な内容に触れる
らしいから、あたしは同席
しないでその間携帯の電話番。



談話スペースかどっかで、
ノートPCで仕事しながら
待つつもりだった。



「それじゃあ、16時にここで。

もし何かあれば別の携帯
から連絡する」



「わかりました。

いってらっしゃいませ」



表面上は粛々と頭を下げて
柊弥を見送ると、あたしは
このビルの談話スペースの
位置を確認して移動した。
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