オフィスの甘い罠
(てゆーかなんでっ??

仕事の用事じゃなかったん
じゃないの?)



狼狽するあたしにおかまい
なしに、社長はホクホク
した声で、



『えぇ、今から。

少しくらいなら大丈夫でしょう?

私が今からそっちに行くから』



「は、はぁ……」



そりゃまぁ、柊弥の携帯の
番さえちゃんとしてれば
問題はないけど……。



でもそもそも、会って
なんの話があるってんだろ。


明るい声の感じからすると
文句とかお説教では
なさそうだけど。




――あたしの曖昧な返事は
社長には『OK』と伝わった
らしく、社長は『それじゃ
着いたらまた電話するわ』
と言ってすぐ電話を切って
しまった。



そして本当に20分くらいで
再び電話がかかってきて、
あたしが談話スペースに
いるって伝えると、1階の
喫茶店にしようって言われる。
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