オフィスの甘い罠
どれをとってもかなりの
額で、それはもう
“大金持ち”のレベル。
(おかしい……。
柊弥がこんなにお金
持ってるなんて……)
今さらながら、改めて
そう思った。
いったん気づくとどんどん
気になり出してきた
あたしは、思い切って
尋ねてみる。
わざと皮肉っぽい口調を装って、
「“ムダ金”なんて、
いいご身分ね。
それじゃあアンタはその
ムダ金で、あたしに服とか
買ってくれてるわけだ」
すると柊弥はグラスを
あおろうとしてた手を
ピタッと止めて、
「なんだよ、また
イヤミっぽい言い方だな。
文句があるのか?」
「別に文句なんてないけど。
でも、それが事実でしょ」
それを聞くと柊弥は少し
顔をしかめて、
「オレの金なんだ、どう
使おうとオレの勝手だろ」
額で、それはもう
“大金持ち”のレベル。
(おかしい……。
柊弥がこんなにお金
持ってるなんて……)
今さらながら、改めて
そう思った。
いったん気づくとどんどん
気になり出してきた
あたしは、思い切って
尋ねてみる。
わざと皮肉っぽい口調を装って、
「“ムダ金”なんて、
いいご身分ね。
それじゃあアンタはその
ムダ金で、あたしに服とか
買ってくれてるわけだ」
すると柊弥はグラスを
あおろうとしてた手を
ピタッと止めて、
「なんだよ、また
イヤミっぽい言い方だな。
文句があるのか?」
「別に文句なんてないけど。
でも、それが事実でしょ」
それを聞くと柊弥は少し
顔をしかめて、
「オレの金なんだ、どう
使おうとオレの勝手だろ」