オフィスの甘い罠
(ったく……イチイチんな
釘さしと訂正しなくたって
いいっての……)
とことん抜け目のない
口ぶりに柊弥は軽く閉口
しながらも、ここまで
来たらと腹をくくった。
そうして今の三浦の問いを
もう一度胸の内で反すう
して、その答えとなる
ものを考えてみる。
たいして迷うこともなく、
それは見つかった。
「アイツなら――役職
なんて気にせず対等に
オレを見て、接して――
支えてくれんじゃないか
って思った。
オレとアイツは、似てる
ところがあるから。
オレにはアイツのことが
わかるし、アイツもオレの
ことわかってくれるだろうって。
そんで一緒に、楽しく
やってけるんじゃないか
って思ってさ――」
互いの世界を違う彩りに
染められる。
そんなパートナーに
なれるんじゃないかと思った。
釘さしと訂正しなくたって
いいっての……)
とことん抜け目のない
口ぶりに柊弥は軽く閉口
しながらも、ここまで
来たらと腹をくくった。
そうして今の三浦の問いを
もう一度胸の内で反すう
して、その答えとなる
ものを考えてみる。
たいして迷うこともなく、
それは見つかった。
「アイツなら――役職
なんて気にせず対等に
オレを見て、接して――
支えてくれんじゃないか
って思った。
オレとアイツは、似てる
ところがあるから。
オレにはアイツのことが
わかるし、アイツもオレの
ことわかってくれるだろうって。
そんで一緒に、楽しく
やってけるんじゃないか
って思ってさ――」
互いの世界を違う彩りに
染められる。
そんなパートナーに
なれるんじゃないかと思った。