オフィスの甘い罠
てゆーかホントは自分で
言っとくべきだったん
だけど、柊弥がまた来る
ことはないだろうと思って
忘れてた。



(そんな気に入ってたよう
には見えなかったのに――
どーゆーことよ!?)



ワケわかんないけど、
とりあえず説明するしかない。



あたしはあくまで自分が
行きたい時に行くんだ。


お客にあたしが合わす
なんて、まっぴらゴメン。



「ごめんなさい高城さん。

あたし今日は――…」



『お店にはいないの』って
話そうとしたのに。



柊弥はそれを最後まで
聞こうともせず、一方的に
言葉をかぶせてくる。



『10時くらいになるかな。

オレ一人で行く。

今夜はラストまでオレ
だけの相手をできるように
しておけ』
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