大好きな君にエールを*番外編
───…翌日。
「ふぁぁ…」
大きな欠伸を1つしながら学校へ向かっていた時、
「こっうーやくーん!」
やけにテンションの高い声が聞こえてきた。振り返ると、スマイル満点の春がいた。
「……朝から元気だな」
「まーな♪」
「何かあったのか?」
「知りたいか?」
「言いたいんだろ?」
ニコニコしながら俺を見る春は、正直言って…気色悪い。
「昨日な、告白されちゃった♪」
「え。マジ!?」
「マジマジ〜!」
一瞬、頭の中に倉橋の顔が浮かび上がった。
「……で、誰なんだよっ」
「麻帆」
……え!?
「の友達の綺未ちゃんってコ!」
あ…なーんだ。倉橋かと思っちゃったじゃん。綺未ちゃん?…誰だそれ。