大好きな君にエールを*番外編
お姉ちゃんにも彼氏がいる。ちょっと怖めの人だけど根は優しいんだ!って言ってたっけ?
「あ!お姉ちゃんっ」
「んー?」
タイミングよくじゃがいもを頬張った状態で、返事をしたお姉ちゃん。ぶっ、ウケる。
「コラ、笑うな。どうしたの?」
「バレンタイン、もう作った?」
「麻帆も作ると思ってまだ作ってないよ。後で一緒に作ろっか!」
「うんっ!」
食べ終わった後、お姉ちゃんがお皿を洗ってくれるということで、あたしはお風呂へ。
なんだか浮き足かも、あたし。
今までのバレンタインは、お母さんに手伝ってもらっていたから、お姉ちゃんとだなんて……ちょっと嬉しい。
ごめんね、お母さん。
「お姉ちゃーん、上がったぁ」
「髪乾かしたらキッチンに来なー」