大好きな君にエールを*番外編
テキパキと終わらせてキッチンへ向かった。すでに、お姉ちゃんは何かを作っていたようだ。
「うわぁ、抜け駆けー」
「試作よ。食べる?」
「食べる!」
「どんどん太って、荒ちゃんに嫌われちゃったりして?」
ゴホゴホッ。
あたしは思い切りむせた。そして、お姉ちゃんを軽く睨む。
「嘘よ、ジョーダン」
冗談に聞こえないんだけど!あえて、心の中でツッコミは入れた。
「麻帆、あたしガトーショコラ作る予定だけど、同じの作る?」
「つ、作ってみる」
いつも生チョコとかだったから、本格的に思えて緊張しちゃうなぁ。
「大丈夫よ。ほら、作るよ」
お姉ちゃんの言葉を合図に、開始した。